8.06.2006

日本沈没

映画「日本沈没」を見る。
映画館で見るだけで面白さ二割増なのですが、
それを割り引いてもなかなか面白かったです。
ビデオ出たらまた見ることでしょう。買わないけど。

沈み行く日本列島、消えていく風景に対する哀惜が切なく、少し涙を。

しかし映画的には、日本が沈むもう沈むという非常時においても
メロドラマを描かざるを得ないのでしょうか。
お前らがちゅーしてる間に富士山噴火したら悔やみきれんだろうが。

小松左京の原作には、
日本人は日本という容れ物を失った後にアイデンティティを保てるのか、
日本人はこれからどうなっていくのか、という問いかけがあったように思います。
そういう部分はちょっと見えにくいかなと思います。
小松左京・谷甲州の「第二部」はどうなんでしょう。

とりあえず
国民を見捨ててさっさと国外に避難したエライヒトは日本に帰ってくるなです。

「これさえあれば世界中どこに行ってもお父さんのお酒作れるから」と
避難する杜氏に酵母を託す和久井映見も泣かせます。
作品のテーマに直結する良エピソードだと思います。
ちょい役でしたが「看護師」前田愛と「結城の妻」佐藤江梨子も良かったですね。


予告編で面白そうだったのは「うどん」。観に行こう。

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